ぱちぱちとまばたきをして
過ぎ去っていく季節を見送った。
夏が終わった。
色で においで 肌で変化を感じられることがうれしい。
夕暮れ時に 石を拾いながら川沿いを歩いた。
白くてまあるい犬が二匹。
深夜に いつも歩いている道を走ってみた。
地面は静かでしっとりとしていた。
きちっと生きるのはやっぱりすごく難しい。
夢に出てくるあの子を忘れずにいたい。
みんなの足音がとおくとおくに聞こえて、
季節に置いていかれて、
だけど、いつまでも変わらない自分を弱くおもうことがなくなったのは変化なのかな。
いま、この瞬間にも、過ぎ去っていく日々が寂しく愛しいとおもってしまう。
いつまでも
どうか