雲が淡く溶けて消えてしまいそうなほど
澄んだ青空
静かな満員電車
移り変わる景色
低い午後
生きること
描くこと
忘れないこと
たくさん笑うこと
たくさん泣くこと
ふざけた話をすること
真面目な話をすること
たのしい話をすること
くらい話をすること
人と寄り添うこと
出会えてよかった
日本画に出会えてよかった
ありがとう
春
梅が咲いて、
桜のつぼみを見て、
散っていく花びらを想像したら
無性にこわくなった。
色々なことがあったけれど、
人間関係、
出会いも、別れも あったけれど、
淡々としていた。
悲しかったけれど、
悲しいだけじゃなかった。
向き合わなければならないことに
正面から向き合っていたつもりだった。
こんなに難しかったっけ なんて、
吐露したもの、
ぶつけてきたもの、
自分自身、
全てつまらなかったな。
思考と 脳みそと 絵画と 日常と
すべて無駄じゃなかった と
胸を張って言えるように、
来年も、再来年も、
これからも、
心地よい風と
女の子の手の温もりと
脳に突き刺さるような絵画たちと
水の動きと
カレーの匂いと
臆病で卑怯で我儘で
最低で最悪な日
許すとか優しさとか
甘えとか逃げとか
全部疲れちゃった
全部放棄しようと思ったから
放棄した
今なら電車に乗ってどこまでも行ける気がするし、なんなら空だって飛べそうなくらい身が軽い
漠然と不安に感じていた夜も
今日は怖くない
がんばったよ
少し休もう
歩くたび聞こえる乾いた音、
つんとした空気、
澄んだ夜空にくっきりと見えるオリオン座、
素直に嬉しかった。
どうしても人と比べてしまう。
どうしてもちゃんと笑えずにいる。
どうしようもなく情けなくなる。
自分が描いたものを晒すより
裸を晒した方がマシで、
理解なんてされたくないのに
無理矢理土足で踏み込んでくる人たちが居て、
そんな世界で、ちっぽけなちっぽけな世界で
動けなくなっている自分がいる。
君に言われた言葉を繰り返し思い出す。
季節は巡る。
きっと 巡り続ける。
AM 9:58
デパートの開店を待つ 親子たちは
うるさかった。
あの子はこうだから 幸せ だとか、
あの子はああだから 不幸せ だとか、
他人が決めつけることではないのに
他人は決めつけたがる。
他人は 他人で 他人が 他人を、
何処にも行けないまま、空っぽのまま、
日々が続くのでしょうか。
生きること、
死ぬこと、
全ての行為に意味があって
全てに終わりがあるのって
不思議じゃないでしょうか。
(実は意味なんて無いのかもしれないけれど。)
他人が吸っているたばこの匂いが鼻についた。
服についた。私についた。
嫌な気持ちにはならなかった。
むしろ、心地が良かった。
結局はそういうことなんだよなあ、と。
ぽつり。